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2021.04.07
世界を駆ける経営

補助金を活用した新たなグローバルビジネス展開のチャンス到来!

補助金を活用した新たなグローバルビジネス展開のチャンス到来!…

いよいよ4/15から「事業再構築補助金」の申請受付が開始されます。

かなり注目の集まっている補助金ではありますが、その中でも「グローバル展開」を要件としているものがありますので、今回はそこに注目してみました。

 

まず最初に、グローバル展開とはいえ、国内事業と同様の事業再構築要件を満たした上での追加特別枠となっていますので、「通常枠(事業再構築)+グローバル枠」ということをご理解いただきたいのですが、それを踏まえて、グローバル展開の内容には大きく以下の2パターンあります。

1.「グローバル展開」によって中小企業から中堅・大企業への成長を促すもの(他の条件と併せて400社限定・補助額最高1億円・補助率2/3)

2.中堅企業がグローバル展開によって企業付加価値を高めようというもの(100社限定・補助額最高1億円・補助率1/2)。

この「グローバル展開」とは、①海外直接投資②海外市場開拓③インバウンド市場開拓④海外事業者との共同事業と定義されていますので、海外子会社への投資や、越境EC、共同事業なども対象となってくるでしょう。

対象コストも設備投資だけでなく、システム構築費など幅広い費用が補助の対象となっていますので是非ご確認いただければと思います。

 

実は、これまでも中小企業者向けに「ものづくり・商業・サービス補助金」としての「グローバル展開型」というのが存在しています。こちらの方が補助額最高3000万円(補助率は1/2~2/3)となっていますが、比較的使いやすい要件となっていますので、グローバルビジネスを検討されている中小企業の皆様はこちらへの挑戦を優先したほうがいいケースもあるのではないでしょうか。

 

中小企業庁では今回の補助金事業について、そのサイトで「ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために中小企業等の事業再構築を支援することで、日本経済の構造転換を促す。」としています。

要件を満たし、申請するためにはかなりの労力を必要としますが、経営の観点からしてもこのチャンスを逃す手はありません。

これまで慎重だった海外ビジネスを具体化するために、未来へ一歩踏み出すための補助金として活用いただきたいものです。

いずれにせよ、補助金を利用するためには海外事業戦略とそれに基づく事業計画が必要なことは言うまでもありませんが、実際に支出した投資・費用に対する補助ですから、先行資金が必要になることにも注意が必要です。

また、相変わらず補助金の要領や手引きは非常にわかりにくく、種類も多いことから私どもも理解するのに相当時間がかかっています。

申請には外部のアドバイスを受けるなどして、是非チャレンジし、皆様のグローバルビジネスの突破口となることを願っています。

 

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