「コロナ禍により経営不振に陥り、中長期的な視点で安定的な経営を目指したい」
「力のある企業の傘下に入りたい」
そんな課題を抱えていた企業が、成長戦略型M&Aに取り組んだことで、経営の安定化と事業拡大を実現しました。
企業の成長と安定には、適切なパートナーとの連携が不可欠です。成長戦略型M&Aを通じて、譲渡企業と譲受企業の双方にとって最適なスキームを構築し、経営の安定化と事業拡大を支援しました。これにより企業全体の方向性が明確になり、持続的な成長が可能となりました。
相談内容
- 食品製造卸売・飲食店経営をおこなっていたが、コロナ禍により経営不振に陥った中長期的な視点に立ち、力のある企業の傘下に入り安定的な経営を目指したい
お客さまが感じていた課題(譲渡企業)
- ご子息の就職により後継者候補がいない
- 事業意欲はあるが、社長業に不安を感じている(2代目、40代前半)
- 社員・家族のために、中長期的な安定的経営を目指したい
キーワード(譲渡企業/譲受企業)
- 自社単独では「中長期的な成長」をイメージしづらい
- 社長のライフステージの変化(ご子息の就職)
- コロナ明けにおける経営不安(コロナ前後の財務状況変化、多角化経営)

- ● 社長が譲渡希望先を決めていたため、交渉を実施(メインバンクが違っており、交渉開始までがやや難航)
- ● 譲受企業のポリシーを尊重して、譲渡企業の飲食店経営部門の切り離しスキームを調整
- ● 譲渡企業の社長、譲受企業の専務との取り次ぎ(譲渡企業の社長の不安解消がメイン)
- ● 価格交渉・M&A後の譲渡企業社長の処遇の交渉など

|譲渡企業|
- ▶︎ 社長の継続勤務、飲食店経営部門の存続・雇用の維持
- ▶︎ 食品製造卸売における販路拡大、物流網活用による安定経営
|譲受企業|
- ▶︎ 製造業の内製化、卸売商材の拡充による事業規模の拡大
|金融機関|
- ▶︎ 支援している譲渡企業の維持・存続・経営安定化
まとめ
本事例では、成長戦略型M&Aにより経営の安定化と事業拡大を実現しました。社長のライフステージの変化や家族の状況などを考慮し、適切なパートナーと連携を図ることで、企業全体の方向性が明確になりました。譲渡企業の社長の不安を解消し、譲受企業との交渉を円滑に進めることで、双方にとって最適なスキームを構築しました。これにより、譲渡企業の存続と成長が確保され、社員や家族のための安定的な経営基盤が実現しました。