「後継者不在や社長の病気による経営不安を解消し、会社の存続を図りたい」
「EV化の影響による将来的な需要縮小にも対応したい」
そんな課題を抱えていた企業が、事業承継の手段としてのM&Aに取り組んだことで、後継者問題の解決と経営の安定化を実現しました。
企業の成長と安定には、適切な事業承継が不可欠です。事業承継の手段としてのM&Aを通じて、譲渡企業と譲受企業の双方にとって最適なスキームを構築し、後継者問題の解決と経営の安定化を支援しました。これにより企業全体の方向性が明確になり、持続的な成長が可能となりました。
相談内容(譲渡企業)
- 当初、事業承継案件としてご支援していたお客さま
- 出口戦略を検討しつつ、株式集約や不動産集約などを実施していた
- 後継者不在、社長がご病気を患っていたことなどを理由にM&Aの相談へ
お客さまが感じていた課題(譲渡企業)
- 後継者不在
- 社長が重病を患っており、今後の経営と会社の存続に不安を抱いていた
- EV化の影響による自社製品の将来的な需要縮小に対する懸念があった
キーワード
- 親族内承継や従業員承継も見据えた事業承継
- 事業承継に関する総合的なサポート
- “M&Aの成約ありき”ではなく、事業承継の手段としてのM&A
- ご病気の社長に対する心理的サポート
- 金融機関との密な連携

- ● メインバンクとみらいコンサルティングの連携により、買い手を探索
- ● みらいコンサルティングの事業承継チームの支援により、株式集約などが完了していたことから、基本合意契約締結、DDまではスムーズに進行
- ● 最終契約前に有価証券の事前売却(現金化)についての交渉が難航
- ● 論理的な数的根拠を反映した折衷案を両者に提示しつつ、お客さまに心理的な納得感をもっていただけるように中立的な立場で交渉を支援
- ● “情理”の両アプローチによる粘り強い支援により、両者の意見を汲み取り、無事に成約へ導く

|譲渡企業|
- ▶︎ 後継者問題の解決、会社の存続
|譲受企業|
- ▶︎ 譲受企業の販路の拡大(取扱製品が数十種類増加)
- ▶︎ 受注拡大(数億円規模)
- ▶︎ 海外への事業展開
|金融機関|
- ▶︎ 取引先の維持
- ▶︎ 譲受企業へのファイナンス機会拡大(数億円規模)
まとめ
本事例では、事業承継の手段としてのM&Aを通じて、後継者問題の解決と経営の安定化を実現しました。社長の病気や将来的な需要縮小の懸念を考慮し、適切なパートナーとの連携を図ることで、企業全体の方向性を明確化。譲渡企業の社長の不安を解消し、譲受企業との交渉を円滑に進めることで、双方にとって最適なスキームを構築しました。また、メインバンクと連携し、「情」と「理」の両面から粘り強く交渉を進めた結果、迅速に成約へ導くことができました。