宇宙は「遠い夢」から「隣の現場」へ。町工場が切り拓く日本のニュースペース
「宇宙なんて、自分たちとは無縁の遠い世界の話」――。そう思っていませんか? 実は今、日本の宇宙産業は劇的な変化の真っ只中にあります。かつては国や大企業だけのものだった宇宙が、私たちの日常や、中小企業のビジネスと深く繋がり始めています。
今回は、国が本気で推し進める宇宙戦略と、そこへ果敢に飛び込む町工場の挑戦の物語をご紹介しましょう。
国が本気になった!「1兆円」が動かす日本の宇宙戦略
まず、日本の宇宙政策が大きく変わりました。これまでは国が主導して技術開発を行ってきましたが、今は「民間企業が主役」になる時代へとシフトしています。
その本気度を示すのが、政府が立ち上げた「宇宙戦略基金」です。これは10年間で総額1兆円規模という、極めて大規模な支援をおこなうものです。この資金は、単にロケットを作るためだけのものではありません。スタートアップや中小企業が宇宙ビジネスに参入しやすくするための「呼び水」として使われます。
世界中で宇宙市場が急拡大する中、日本も「官から民へ」と舵を切り、民間企業が経済を回していく新しい生態系(エコシステム)を作ろうとしているのです。
「えっ、うちの技術が宇宙に?」町工場が掴んだチャンス
「でも、宇宙なんて特別な技術がないと無理だ」と、つい身構えてしまうかもしれません。しかし、実は日本の宇宙産業を支えているのは、情熱を持った中小企業なのです。
たとえば、ある金属加工の会社(従業員40名ほど)の事例を見てみましょう。もともとは普通の部品加工業で、宇宙事業の売上は全体のわずか1%程度でした。しかし今では、売上の7割以上が宇宙関連の仕事になっています。
彼らが成功した秘訣は、特別な特許を持っていたからではありません。お客さまの要望に「徹底的に応える姿勢」があったからです。 「宇宙空間で使う新しい材料を試したいが、劣化のリスクが分からない」という相談を受けた際、彼らは「分かりません」と断るのではなく、「大学の設備を借りて、私たちが先に実験して確かめておきましょうか?」と提案しました。
未知の課題に対しても「いっしょに解決しましょう」と伴走する。この姿勢こそが信頼を勝ち取り、宇宙への扉を開く鍵となったのです。
国家戦略という大波に乗るか、傍観するか
宇宙ビジネスは、もはや一部の専門家だけのものではありません。自動車産業が多くの関連企業や異業種の参入で発展したように、宇宙産業もまた、部品製造、データ分析、さらには宇宙食や日用品に至るまで、あらゆる業種の力を必要としています。
「うちの技術は宇宙には関係ない」と諦めて傍観するか。それとも、「この技術、もしかして宇宙環境で活かせるのでは?」と視点を変えて、この大波に乗るか。その少しの意識の差が、企業の未来を大きく左右する時代が来ています。
ピンチを「次の一手」の原動力に
今の延長線上ではない、ジャンプするような成長(非連続な成長)を描くために、宇宙という市場はよい選択肢になり得ます。
みらいコンサルティンググループでは、こうした未知の領域へ挑戦する企業を力強く支援していきます。「何から始めればいいか分からない」という段階でも構いません。皆さまの会社の持つ技術を、新たな成長産業へと繋げる第一歩を、私たちといっしょに踏み出してみませんか。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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