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2021.03.09
右肩上がりの経営

台湾発、異色のコラボ?!「火鍋✖タピオカティー」

台湾発、異色のコラボ?!「火鍋✖タピオカティー」…

最近、「湊凑火鍋・茶憩」という新しい火鍋ブランドが大人気を呼び、どこ店舗でもいつも大行列で、2~3時間待ちは珍しくありません。

 

「湊凑火鍋・茶憩」は台湾「呷哺呷哺(Xiabu Xiabu)」グループの傘下の高級店で、火鍋を食べながら台湾式タピオカミルクティーを提供するのが特徴です。メインの火鍋だけでなく、本格的なミルクティーやデザートまで用意し、どれも美味しいとなればこの人気も頷けます。

中国では従来、火鍋を食べるときには、ビールや炭酸飲料(コーラ、スプライト等)を飲むのが一般的であり、火鍋にミルクティーという組み合わせはこれまでにもありませんでした。

そこで、なぜそこまで人気が出ているのか?という疑問を持ちつつ、先日「湊凑火鍋・茶憩」に行ってきました。

店に入るとまず内装が目を引きます。従来の火鍋屋とは全く異なり、至るところ草木と茶室特有の画軸があり、火鍋屋というよりむしろ喫茶店に近い落ち着いた雰囲気を感じます。

注文した「タピオカミルクティー」はとても爽やかで飲みやすく、そしてタピオカも歯ごたえがあって食べると満腹感があります。そして「台湾式スパイシー火鍋」は一見辛そうですが、一般の重慶火鍋などより遥かにマイルドで、ミルクティーを飲みながら食べると両者が意外と合うことに気付きます。ミルクティーの爽やかな甘さが火鍋の辛さを軽減し、辛い物が苦手の人でも食べられるような気がします。

改めて「湊凑火鍋・茶憩」の人気理由を考えてみます。
最近の若者にとって火鍋は宴会の人気No1料理ですが、喫茶店のようにお茶を飲みながら友人間で軽く話すには不向きでした。「湊凑火鍋・茶憩」は正にこの二つの消費場面をうまく融合して、「1+1>2」を実現し、新しいものが好きな若者のハートを掴んだのではないでしょうか。それが美味しいとくればなおさらです。

 

現在中国社会は急速に変化しており、トレンドも一瞬のことです。かつて大流行していたものがいつの間に消えています。常に若者の好みを先読みし、いろいろなコラボレーションを通じて進化しなければ生き残れないでしょう。もちろんそれは飲食業界だけではなく、全ての業界にも当てはまるのではないでしょうか。

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