8tips最大効率の経営
自律型組織を実現する「伝える力」と「くみ取る力」
激動の時代には、自律型組織が必要といわれて随分と経ちますが、一方で「自律型組織になかなか転換しない」とお悩みの経営者の方も多くいらっしゃるかと思います。
実際に聞いた経営者の生の声をご紹介します。
「実はこれまでトップダウンで牽引してきましたが、この変化の早い中、その場その場で考えてもらわないと無理だし、思い切って任せてみたんです。
でもそうすると、全体最適ではなくて場面最適や部門最適になっていて、目指すところとずれるので、結果修正のために口を出さないといけない。そのうえ、みんなは任せてもらえていないと感じるようなんです。結果これまでと同じじゃないかと。
自分は経営者しかやったことがない。だから従業員の気持ちが分からないんでしょうかね。今の私のジレンマですね。」
このように、経営者は自律的組織を望んでいるが上手くいかない、従業員も「自発的な貢献をしたい」と本気で考える方も多いはずなのにうまくいっていない、そんな事例は本当に多いと思います。ではなぜうまく機能しないのでしょう?
それは、ズバリ、「意図を伝える力」と「意図をくみ取る力」の育成と習熟がされていないからです。これは、パソコンでいうところの「OS(オペレーティングシステム 約束事)」といってもいいくらいのものです。
リーダーは「意図を伝える、浸透させる力」を磨かないといけないし、メンバーは「リーダーの意図をくみ取る力」を磨かないといけない。それが自律型組織を支えるOS(オペレーティングシステム 約束事)であり、自律型組織になるためには、このOSのトレーニングを日々重ねる必要があります。
伝える、くみ取る、というと漠然としていますが、手始めに以下の5点を意識してみてはいかがでしょうか。
(1)リーダーはメンバーに伝える都度、次の3つを区別して伝える
①やってほしい行動をダイレクトに伝えている(メンバーに判断の余地はない)
②意図を伝えたうえで、取るべき行動を伝えている(メンバーに意図を理解した上で
行動してもらう)
③意図だけを伝え、取るべき行動は任せている(メンバーに行動は任せるが、その際に
は意図を十分に理解させる)
(2)リーダーはメンバーに対し、都度(1)の①~③の区別を理解したかを確認する
(3)メンバーはリーダーに対し、都度(1)の①~③の区別を理解したこと、意図が含まれる場合には意図を確認し、納得したことを伝える、また、行動が含まれる場合にはその行動を口に出す
(4)リーダーはメンバーを信頼し、チームでの総合力発揮を意識する
(5)メンバーはリーダーを一人ぼっちにしない(指示待ちはその一つである)
意図を共有して、組織全体で得られる成果を最大にする、それこそが自律型組織。
ローマは一日にしてならず、まずできるところからでも始めてみてはいかがでしょうか。
みらいコンサルティングでは、この「意図を伝える力」と「意図をくみ取る力」の育成と習熟についても全国各地でご一緒に取り組みさせて頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
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