Regional Transformation地域創生
2024.06.05
馬 × 自然 コンセプトを軸に活動している 「ノーザンホースパーク」の魅力
先日、北海道で馬と自然と触れ合う体験ができる「ノーザンホースパーク」に家族で行ってきました。
ノーザンホースパークは、1989年に北海道苫小牧市で開園しました。「馬と自然とひとつになる、Brilliant Momentsブリリアント モーメント〜輝く時間」をコンセプトにしており、2024年7月に35周年を迎える歴史のある施設です。
なお、当施設は北海道のゲートウェイである新千歳空港から車で15分の距離にあり、旅の途中などでも立ち寄ることができます。
ポニーショーや乗馬体験をはじめとして、サイクリングやストリートバスケなど、自然の中であそぶことができ、季節によってサービス内容が変わります。北海道ならではの体験として、冬には馬そりやスノーラフティングなどができ、年間を通じて楽しむことができます。
私が訪れた際も、国内外の観光客や家族連れでにぎわっており、馬や広大な自然との触れ合いを楽しんでいらっしゃいましたが、2つ大切なことを感じました。
1つ目が、コンセプトの重要性です。コンセプトが明確化されているからこそ、ターゲット市場のニーズや要求を理解し、それに応じた戦略を立てるための基盤ができているのだと思います。その結果、季節に応じて馬と自然とひとつになれるサービスを提供することができ、35年間に渡り、幅広い層に愛され続けているのだと感じました。
2つ目は、当施設が引退した競走馬のセカンドキャリアを応援するなど、社会的活動にも積極的に取り組んでいる点です。古き昔から馬と人は共存してきました。現在は主に競走馬として活躍している馬が多いのですが、その役割を果たした後、約85%が生涯を全うすることなく殺処分されているそうです。たしかに、馬と触れ合う機会は昔と比べて減ってきていますが、社会の発展に馬が貢献してきたことを考えると、当施設の存在は有意義だと思います。
競走馬のセカンドキャリア支援など、社会的責任を果たす活動は地域社会や環境にプラスの影響を与えるのではないでしょうか。また、会社の資産である動物や自然と一緒に成長し、持続可能な観光業を展開することは、地域経済の活性化につながるのではないかと感じました。
コンセプトを軸に活動し、馬と自然とひとつになることができる「ノーザンホースパーク」に、訪れてみてはいかがでしょうか。
<執筆者>
北海道地域創生プラットフォーム株式会社(HPR2)
小嶋惇也