8tips右肩上がりの経営
成長戦略の秘訣―スタートアップ支援がもたらす新たなビジネスチャンス
「スタートアップ」というキーワードは、現在では広く知られるようになり、日本でもスタートアップの成長支援が進められています。今回は、スタートアップの成長が中小企業にとってどのようなビジネスチャンスをもたらすのかについて考察してみましょう。
日本には約1万社のスタートアップが存在し、新たな挑戦に取り組んでいます。しかし、成功しているスタートアップはまだまだ少ないのが現実です。そこで、経済産業省が推進する「J-Startup」という育成支援プログラムが注目されています。このプログラムの目標は、グローバルな競争で勝ち抜けるスタートアップ企業を育成し、革新的な技術やビジネスモデルを通じて世界に新たな価値を提供することです。
J-Startupでは、ベンチャーキャピタリストやアクセラレーター、大企業のイノベーション担当者などが推薦するスタートアップ企業を審査し、J-Startup企業として選定します。選ばれたスタートアップ企業はコミュニティの支援を受け、民間支援機関やNEDO、JETRO、METIなどの関係機関と連携して効果的な支援を受けることができるのです。
具体的な支援策としては、JETROグローバルアクセラレーション・ハブやStartupツアーが活用されます。JETROグローバルアクセラレーション・ハブは、海外展開を目指すスタートアップ企業に対して現地の情報提供やメンタリング、コミュニティ形成を支援します。また、Startupツアーも海外進出を目指す企業に対し、現地情報の提供やメンタリング、コミュニティづくりをサポートします。
J-Startupは、日本のスタートアップ企業が国際的な舞台で成功するための支援を提供しています。これにより、グローバル展開を目指す企業にとって貴重な機会となり、今後の成長と発展に期待されています。
スタートアップの成長支援に関連して、中堅中小企業の経営者の中には、スタートアップ企業の成長が自社にとって新たな競合となることや、既存ビジネスモデルの破壊を懸念する方もいます。しかし、これからの時代は「競争」よりも「共創」の時代です。自社のリソースだけでなく、必要に応じて外部リソースも活用しながら成長を遂げることが求められます。スタートアップの動向を注視し、自社の価値との連携可能性を検討することで、次の成長ステージが見えてくるかもしれません。
また、スタートアップ企業の技術と事業会社リソースのマッチングにも注目が集まっています。私たちみらいコンサルティンググループもCreww株式会社と連携し、新たなビジネスチャンスの創造に挑戦しています。
日本国内での新たなグローバル企業の創出に向け各所で力強い支援が始まっています。ぜひこの機会を活用し、自社の成長と発展につなげていってはいかがでしょうか。
私たちみらいコンサルティンググループでは、一般社団法人AMAterraceと連携し、7月12日に札幌市で開催されるHokkaido Start-up Communication 2023というイベントに参加します。このイベントは、経営支援に力を注ぐ士業・専門家の皆様とスタートアップ関係者、中小企業の皆様が集まり、コミュニケーションを図るビジネスイベントです。
スタートアップ企業経営者と士業・専門家の接点は以前は少なかったですが、現在はスタートアップ企業経営の成長を後押しし、持続可能な企業としてさらなる飛躍を遂げるためには、経営支援のプロフェッショナルたちの力が不可欠です。また、スタートアップと中小企業が出会うことで、中小企業が培ってきた技術や経験とスタートアップ企業の持つ革新的なテクノロジーが相乗効果を生み出し、多様なイノベーションが生まれています。
このイベントでは、スタートアップ×士業・専門家×中小企業の最前線の取り組みや事例が一同に集結します。また、企業経営を支援する仕組みやシステムを提供する企業も展示とプレゼンテーションをおこないます。
登壇者、出展者、来場者の皆様のコミュニケーションを重視し、会場内や交流会、イベント終了後のコミュニケーション機会も設けられています。
経営支援のあり方や持続可能な企業経営のヒントを見つけ、語り合う1日になることでしょう。ご来場いただくこともできますし、オンラインでのご視聴も可能ですので覗いてみてはいかがでしょうか。
参考リンク: Hokkaido Start-up Communication 2023
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