8tips右肩上がりの経営
「地域」に「人事」で活力を ~ 金融機関向けコンサルタント養成講座の現場から
私たちみらいコンサルティンググループでは、金融機関のご担当者さま向けの「コンサルタント養成講座」を定期的に開催し、毎回多くの方々にご参加いただいています。この講座は、金融機関、特に現場で日々お客さまと向き合う皆さまが、課題を見つけ、整理する、といったコンサルタントとしての基礎スキルを身につけ、お客さま企業の経営支援に資することを目的としており、それは私たちが目指す「地域共創」にもつながると考えています。私はその中で「人事コンサルタント」のパートを担当させていただいています。
「人材不足」を背景に、中小企業のお客さまから人事制度に関するご相談が急増しています。中には、明確な方針や基準もないまま「賃上げ」を先行してしまい、人事上の機能不全に陥ってしまっているケースも見受けられます。そもそも人事制度がない、制度はあるが形骸化している、という中小企業も多いのが実態です。
これに対して、大企業でもある多くの金融機関では人事制度を長期にわたり改善をしながら運用していることが多く、評価基準やプロセスが明確であることが一般的です。最近でもベースアップや評価項目改定、人材育成の取り組みなど、各金融機関の人事制度に関する記事が業界紙を連日のようににぎわせています。
講座ご参加者にいつもお伝えしているのが、そのような自社の人事制度そのもの、あるいは当該制度を実際に体験していること自体がお客さまの価値につながる、ということです。メンバーシップ型やジョブ型などいろいろな考え方はありますが、人材を一定基準でグルーピングし、当該グループごとに評価、処遇を決定する、という流れは、複雑さの程度こそあれ、全体的なデザインは似たようなものです。
講座にご参加される皆さまは非常に熱心であり、その意欲と関心の高さに毎回感心させられます。講座では人事評価シートを実際に作成するのですが、意見を交わす中で「そのような取り組みをしているのですね!」というお互いの所属する会社の制度について驚きの声が上がったりすることもありました。自分自身の評価を振り返ったり、他社との差異を知ったりする機会となり、とても有意義な時間となっているようです。
政府のとりまとめた『中堅企業の成長促進パッケージ』でも、地域経済の中核を担う存在として中堅企業が期待されており、そのためには「良質な雇用の実現」が重点施策となっています。このような背景からも、金融機関さまによる中堅中小企業の人事制度の構築・運用支援の重要性が増しているのではないでしょうか。
金融機関の皆さまと共に、地域の中堅中小企業の人事制度、ひいては人的資本戦略を実行・実現支援していくことは、私たちみらいコンサルティンググループにとっても大きな使命と感じています。この「コンサルタント養成講座」がその一助となれば幸いであり、今後も、ご参加の皆さまと共に学び合い、成長していくことを楽しみにしています。
なお、養成講座には、金融機関さま向け以外にも士業(経営支援者)向けもご用意しています。地域経済の持続的成長に貢献するために、志を同じくするパートナーの皆さまと連携を深めていきたいと考えています。
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