8tips世界を駆ける経営
タイで注目を浴びる“Plant Factory(植物工場)”
タイは農業国です。国土の約4割が農地、就労人口の3割が第一次産業に従事しています。また米の生産量は世界8位、サトウキビは同3位、タピオカの原料であるキャッサバは同3位(2019年、国際連合食糧農業機関)等、世界有数の規模を誇ります。そんなタイですが、現在注目は“Plant Factory”です。いわゆる工場でつくる作物、です。具体的には、野菜の他、キノコ類、豆、ハーブ等はPlant Factoryで作るようになってきています。作られた作物は、食用のみならず、医療用(薬の成分など)としても広く使用されています。
多くのスタートアップ企業も誕生
Plant Factoryの大きな特徴は「安全(衛生的)」「健康(無農薬)」「安定生産(計画栽培)」です。Plant Factoryはタイの伸び悩む農業収益の改善にも大きく貢献しているのですが、そこには様々なテクノロジーが活用されています。たとえば、温度・照明・風向等の室内環境管理、農作物の品種・成分・栄養素等の品種改良、または加工技術・保存技術・廃棄技術などです。そしてこれらのテクノロジーを新たに創造または向上させるべく多くのスタートアップ企業も誕生してきています。
タイローカルのスタートアップ企業は、海外企業との提携にも積極的であり、みらいコンサルティンググループでもタイローカル・スタートアップ企業とのビジネスマッチングを支援しています。今後、日系企業との提携により大きな成功を収める企業が出てくることを願っています。
日系企業*ASEAN企業の共創
アグリ分野以外においても、ASEAN各国のスタートアップ企業へ投資したい、というニーズも最近増加しています。新しい発想および若いパワーは大きな可能性を秘めています。ASEAN各国でもSDGs経営が進められている中、社会課題を解決する一芸をもった新たなスタートアップ企業が生まれてきています。もちろんスタートアップ企業には資金、技術、人材、営業ノウハウ等不足しているものがたくさんありますので、こういったローカル・スタートアップ企業への投資・支援が今後は日系企業の海外展開に係る一つの選択肢となっていくかもしれません。
Plant Factoryでもいいですし、それ以外でも何かASEANのスタートアップと取り組んでみたいと思われる方がいらっしゃいましたら、みらいコンサルティンググループまでお問い合わせください。実現に向けたご支援をさせていただきます。
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