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【深圳レポート】「618商戦」の売上額再び最高値を更新、国内消費に自信が戻ったか
※本記事は、深圳イノベーションセンター(MICS)
データによると、今年4月社会消耗品の小売総額は前年同月比11.1%落下したが、5月になると前年同月比6.7%減で、減少幅は前月比4.4%縮小した。コロナ禍などの要因が中国国内の消費ニーズに深刻な衝撃を与えているなか、「618商戦」*は消費を振興する重要な手がかりとなるだけでなく、消費の回復状況も確認できる重要な指標でもある。
*中国国内EC大手のJDが6月1日から18日まで、自社の創業祭として主導する「618商戦」である。2018年からオンライン・オフラインを問わず、JDの「618商戦」にEC企業や小売企業など各社が便乗するようになり、春夏の一大販促イベントとして定着している。
現在では参加するブランドも、売上高も「独身の日(ダブル11)」に匹敵する規模に上っている。公開データ統計によると、今年の「618商戦」期間中(5月31日20時 ~ 6月18日24時)、国内ECプラットフォーム取引総額は6959億元(2021年は5784.8億元)で、成長率は20%になった。一方、総合電子商取引プラットフォームの販売総額は5826億元で、前年同期比0.7%しか増加せず、総合電子商取引のなかで、上位3位は例年と同じく、Tモールが1位、JDが2位、Pinduoduo(拼多多)が3位になっている。カテゴリーから見ると、家庭用電気製品が最も人気で、総売上額は879億元に達し、前年同期比6.7%増加した。洗剤洗浄類商品の総売上額は136億元で、前年同期比33.1%増加した。一方、スキンケアと香水メイクアップ化粧品の販売額はそれぞれ18.9%と22.1%減少した。
最高記録をだし、サプライチェーンの価値を生み出しはじめるJD「618商戦」の累計注文額は3793億元と、昨年の3438億元を超え過去最高売上額を更新した。
そんななか、家電製品の販売額は大幅に増え、香水化粧品・スポーツアウトドア用品・紳士服などの日常生活用品の販売額はそれぞれ前年同期比3倍以上増加した。JD国際の化粧品・ベビー用品・デジタル製品・アルコール飲料などの輸入製品は、今年も全面的に爆売れした。「618商戦」期間中、JD国際では、400を超える海外ブランドの取引額は前年同期比100%以上増加し、そのなか、150近くの海外ブランドは前年同期比200%以上増加し、100種類以上の細分類商品の取引額は前年同期比100%以上増加した。今年のJDは以前と同じようにサプライチェーンに力を入れ、良質な商品を選び、物流スピードの保証、アフターサービスの完備、ユーザー体験の向上に力を入れた。さらに、以前と同様に「下沈市場」(中国の3級都市以下の都市および農村のことを指す)を重視することにより、94%の都市と84%の郷鎮において当日か翌日の配達を実現し、全品目に対する「1時間速達」を実施した区は、全国1700ヶ所以上となった。
今回のコロナ禍は、人々のサプライチェーンに対する認識を変え、その価値と役割はより明確になった。同時に、結果的にサプライチェーンの変革と進化も図ったことになる。JD小売のCEO辛利軍氏は、産業面と社会面から見ると、今年の「618商戦」はさらに意義が大きく、サプライチェーン価値の元年を迎えたと述べている。
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