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ルリーロ福岡

なぜ、私たちは「LeRIRO福岡」を応援するのか?(シリーズ第4回)共創への挑戦は、2年目へ

なぜ、私たちは「LeRIRO福岡」を応援するのか?(シリーズ第4回)共創への挑戦は、2年目へ

前回は、2024-2025シーズンのチームの戦いから私たちが学んだこと、そして今後の展望についてお話ししました。

初年度を終え、私たちは多くの学びと課題を得ました。今回は、その学びを胸に、なぜ2年目もルリーロ福岡への応援を続けると決めたのか、そして次なる挑戦についてお話しします。

共創の始まりと1年目の振り返り

私たちとルリーロ福岡のパートナーシップは、彼らが掲げる「地域課題への挑戦」というビジョンに心から共感したことから始まりました。

目指したのは、選手たちがラグビーと仕事の両方で活躍する「デュアルキャリア」モデルを確立すること。それを通じて、地域の企業が人材確保と育成を一体的に行えるような、新しいシステムを共に構築していくことでした。この仕組みが成功すれば、地域の労働力不足を解消し、企業がさらに成長していくための支援パートナーとして、私たちの役割を果たせると考えたのです。

1年目の挑戦として、私たちは選手たちの成長を促すために、週報システム「ココロの共有」を導入しました。仕事を通じて感じたことを内省し、自身のキャリアについて深く考えてもらう機会を提供しました。

しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。

  • 仕事への向き合い方の浸透不足:選手たちに、仕事における内省の重要性を十分に伝えきることができず、私たちが期待したほどの価値を生み出すには至りませんでした。
  • ビジネススキルのフォロー不足:社会人経験の浅い選手が多く、仕事の進め方や基本的なビジネススキルをフォローしていく必要性が明らかになりました。
  • デュアルキャリアへの理解不足:私たちはビジネスの側面からのアプローチが強すぎたのかもしれません。競技と仕事の両立という、彼らが歩む独特なキャリアパスへの理解が、まだ浅かったと反省しています。

「地域の企業が一体となり、人材の確保から育成までをサポートする」という壮大な目標。その第一歩を踏み出したものの、ゴールまでの道のりが決して平坦ではないことを痛感した1年でした。

遠い道のりだからこそ、歩み続ける

1年目の試行錯誤を通じて、私たちは目標達成の難しさを肌で感じました。しかし、ここで歩みを止めるという選択肢はありませんでした。むしろ、「道のりが遠いからこそ、挑戦し続ける価値がある」と確信を深めたのです。

ルリーロ福岡と共に目指すのは、「地域の人材不足を解消し、地域企業を元気にする」という、まさに地域の未来を創る挑戦です。これは、一朝一夕で成し遂げられるほど簡単なことではありません。

1年目の活動は、ゴールに向けた現在地と、乗り越えるべき課題を明確にしてくれました。課題が明らかになった今、ここで諦めるのではなく、1年目の学びを糧として2年目の挑戦に繋げることこそが、地域課題の解決に本気で向き合う姿勢だと考えています。

そして、この挑戦にはすでに新たな広がりが生まれています。私たちの取り組みが経済産業省の『地域の人事部』構想の事例として紹介されたことをきっかけに、同様に地域企業が選手を雇用するモデルの他エリアの他スポーツチームからお問い合わせをいただき、「ココロの共有」のトライアルが始まっています。

ルリーロ福岡との共創による挑戦が、地域や競技の垣根を越えて、他の地域が抱える同様の課題を解決するヒントになるかもしれない。この手応えもまた、私たちの挑戦を後押しする大きな力となっています。

2年目のチャレンジ:真の共創パートナーを目指して

1年目の学びと新たな広がりを踏まえ、2年目は以下の2つの軸で挑戦を深化させます。

1. 選手へのアプローチの進化

1年目の反省を活かし、より選手の立場に寄り添った支援へと進化させます。選手自身がキャリアについて主体的に考える「キャリア自律」への意識を高めるアプローチを強化します。さらに、ラグビー選手が本来持つ「目標達成意欲」や「チームワーク」といった潜在能力を、ビジネスの現場で発揮するための橋渡しとなるようなスキル強化にも取り組みます。

2. 地域・他競技へのモデル展開

他地域のスポーツチームとのトライアルを成功させ、福岡で生まれたこのモデルを、他の地域や競技にも展開できる形へと磨き上げていきます。成功事例や課題を共有し、地域全体でアスリート人材を育成・活用する仕組みづくりを主導することで、より大きな社会課題の解決に貢献していきます。

私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。ルリーロ福岡という素晴らしいパートナーと共に、地域を、そして私たち自身の未来をよりよくしていくために。みらいコンサルティンググループの2年目のチャレンジに、どうぞご期待ください。

【シリーズ記事】

なぜ、私たちは「LeRIRO福岡」を応援するのか?(シリーズ第1回)
共感の出会い(セレンディピティ)

なぜ、私たちは「LeRIRO福岡」を応援するのか?(シリーズ第2回)
はじめは「視界不良」

なぜ、私たちは「LeRIRO福岡」を応援するのか?(シリーズ第3回)
2024-2025シーズンの戦いから学んだこと

「人が育つ」組織を育てる人事評価・育成システム 「MIRAIC」

独自の週報システム「ココロの共有」

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