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正解のない時代を生き抜くカギは「主体性」にあり!

正解のない時代を生き抜くカギは「主体性」にあり!

「VUCA(ブーカ)の時代」という言葉を耳にするようになって久しいですが、最近の世界の出来事は、その言葉すら超えているのかもしれません。

たとえば、「ドバイで記録的な大洪水が発生」「サハラ砂漠に突如として湖が出現」といったニュース。これらは、これまでの常識や過去のデータが通用しない、まさに「未知の領域」の出来事です。

このような予測不能な時代を、私たちはどのように生き抜いていけば良いのでしょうか。このコラムでは、正解のない時代を生き抜くための「主体性」、そして「挑戦と失敗から学ぶ力」について考えていきたいと思います。

「正解の地図」なき時代をどう歩むか?

私たちの身の回りを見ても、変化の大きな波はすぐそこまで来ています。人口減少や少子高齢化、AIの進化をはじめとする社会の急速なデジタル化、そして「人生100年時代」という新たなライフステージの出現。これまでの“当たり前”が、すさまじいスピードで変化しているのです。

ひと昔前までは、よい学校を出て、安定した会社に入り、定年まで勤め上げる、というような「成功モデル」がありました。それは多くの人にとって、迷わずに進める「正解の地図」のようなものだったかもしれません。

しかし、これだけ変化が激しく、未来の予測が難しい現代において、その「正解の地図」はもはや存在しないと言えるでしょう。誰かが示してくれた道をただ真面目に進むだけでは、ある日突然、道そのものが消えてしまうかもしれないのです。

だからこそ今、私たち一人ひとりに「主体性」、すなわち「自分の頭で考え、進むべき道を自ら決める力」が求められています。

「主体性」と「自主性」、似ているようで全く違うその中身

「主体性」とよく似た言葉に「自主性」があります。この二つ、似ているようで、実は大きな違いがあるのをご存じでしょうか。

  • 自主性:決められたことややるべきことを、指示される前に率先して行う力。「宿題を言われる前にやる」「会議の資料を早めに準備する」といった行動がこれにあたります。もちろん、これも非常に素晴らしい力です。
  • 主体性:誰も行き先を決めていない、そもそも「何をすべきか」が不明確な状況で、「よし、あっちへ行こう!」と自ら旗を立てて進む力。何をすべきかを自分で考え、決断し、周りを巻き込みながら行動に移すことです。

これからの時代、特に求められるのが後者の「主体性」です。誰かが示してくれる「正解の地図」がないのであれば、自分の足で立ち、自分の意思で進むべき道を決める「主体性」こそが、私たち一人ひとりにとっての羅針盤となるのです。

まとめ:失敗を恐れない。「まず、やってみる」が未来を拓く

私たちは、とても便利で快適、そして安全な社会に生きています。それは大変幸せなことですが、その一方で、予期せぬ危機を乗り越える「たくましさ」のようなものが、少しずつ弱まっているのかもしれません。
正解がわからない時代だからこそ、私たちにできることはただ一つ。「主体性」を持って「まず、やってみる=挑戦する」ことです。

なにも、いきなり大きな挑戦をする必要はありません。「いつもと違う道で帰ってみる」「読んだことのないジャンルの本を手に取ってみる」そんな日常のささいな行動も、立派な挑戦です。小さくてもいいので、挑戦すること自体に価値があるのです。

もちろん、挑戦には失敗がつきものです。しかし、その失敗はただの「間違い」ではありません。やってみたからこそ得られる貴重なデータであり、次の一歩をより良くするための「学び(Error & Learn)」です。

小さな挑戦と失敗、そして学びを繰り返すことで、私たちは少しずつ賢くなり、強くなっていきます。これこそが、正解のない時代をたくましく生き抜くカギになると、私たちは確信しています。

「まず、やってみる」

このシンプルな一歩の積み重ねが、個人の成長を促し、ひいては組織全体の持続的な成長の原動力となります。みなさまの組織でも、「主体性」を尊重し、「挑戦と失敗から学ぶ文化」を育んでみてはいかがでしょうか。

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