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2022.01.19
世界を駆ける経営

サムスンの追い上げ?!ベトナムスマホ市場を取り巻く商戦

サムスンの追い上げ?!ベトナムスマホ市場を取り巻く商戦…

サムスンが8月にリリースしたスマートフォンGalaxy Z Flip 3およびGalaxy Z Foldの2機種の反響の大きさが話題となっている。折りたたみ式という強烈なデザイン性を持ち、最新のテクノロジーとトレンドに敏感なベトナム人の購買意欲にうまく刺さった形と言える。両製品はベトナムでの発売直後に注文が殺到し、販売店は予定より早く予約注文を締め切る事態となった。国内での注文数は現時点で2万台超。そのうち、大半の顧客がデポジットを既に支払っている状況とのこと。それぞれの価格は2,500万VND(約13万円)、4,200万VND(約21万円)。ベトナム人の学生のアルバイトの時給平均が2万VND~2万5,000VND(約100円~125円程度)前後ということから、彼らから見ると超高額商品だが、中間層以上をターゲットに、憧れのアイテムの代名詞であるiPhoneに猛追する勢いで支持を得ている。ベトナムのスマホ市場では高額商品はiPhone、廉価品はAndroid(サムスン等)という棲み分けがこれまでなされてきており、今回サムスンは高価格帯の商品に挑戦した形となる。一方iPhoneも昨年10月に新機種であるiPhone13が発売され、多くの若者含めiPhone支持者が憧れの新機種目当てに携帯電話ショップで行列を作ったことは記憶に新しい。

 

 

ベトナムにおけるスマホ端末保有率はどれ位なのか。街行く人々のスマホを見る限りでは価格面の魅力なのかAndroidの方が多いと感じる。ただ人々の願望として憧れのiPhoneという気持ちは根強くあり、誕生日プレゼントの希望ランキングは依然としてiPhoneが頭一つ抜けて一位と聞く。そのようななかで、今回のサムスン高価格帯商品の市場投入はそれまでの人々のスマホイメージを大きく変える可能性があり、実際巷ではその斬新なデザインに魅せられてサムスンに乗り換えたiPhoneユーザーもいるとの話だ。まだまだ熾烈な競争が予想されるスマホ市場に今後も注目していきたい。

 

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