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2022.02.10
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ベトナムのいまとみらい <第3回> 人気急上昇中!?シェアサイクル

ベトナムのいまとみらい <第3回> 人気急上昇中!?シェアサイクル…

大型連休テトも明けてベトナムにいつもの日常が戻ってきました。私はというと、テト前に飲んだエッグコーヒー(生卵を入れるベトナムの名物コーヒー)があたってしまったのか、猛烈な腹痛と発熱を味わい、またもや海外駐在の洗礼を受け、もうエッグコーヒーを飲むことはないと心に誓う今日この頃です。自宅で療養している時のフードデリバリーは大変有難く、記事にもしましたCapichiには何度助けられたことかわからず、もうCapichi無しの生活は考えられません。

 

さて、以前の記事(ホーチミンでのシェアサイクル(Mobike)試験運用開始)でもご紹介したシェアサイクルの続報です。

サービス開始当時の2021年12月は利用者をほとんど見かけず、ここベトナムでは難しいのではと思ったりしていましたが、今では早朝や夕方でも利用者を見かける程、人々に受け入れられてきております。これは本当に意外でした。かくいう私もベトナム人の友人が誘ってくれ、早速このシェアサイクルを体感してきましたが、街中いたるところにポート(自転車を借りたり返却できるスポット)が用意されており、QRコードを読むだけで利用から決済まで全て可能で、思った以上に便利だと思いました。(私のスマホはベトナムの電子決済アプリをまだダウンロードできなかったので、友人が私の分も決済してくれました)

走っているすぐ横をバイク集団が走るのでそこは怖い部分もありますが、猛暑の日中さえ避ければ近距離の移動手段としては、かなり便利なのではないかと感じています。

それにしてもこれほどすぐにシェアサイクルが受け入れられたのはなぜでしょうか。私の憶測にはなりますが、ホーチミン市はベトナムの都市の中でも狭く、自転車で移動できる距離の中に生活拠点やお店、職場等が密集しているのが大きいのではないかと思います。まだ同サービスはホーチミン市だけですが、これがハノイのような大きな都市になるとそうはいかないかもしれません。更に余談ですが、私が見る限り、若い男女の利用者もかなり多いようですので、新しいデートの楽しみ方として、1つ選択肢が増えたような気がしています。ベトナムでの移動手段はこれまでバイクがメインでした。当然デートもバイクで2人乗りが王道になりますが、お互い自転車で一緒に移動する、まるで日本の古き良き時代を思い出すかのような感覚を彼らは初めて味わっているのかもしれません。引き続きこの新しいブームに注目していきたいと思っています。

 

さて、自転車も注目ですが、最近他の日本人駐在員の方々からよく薦められるのがルーフトップのバスツアーです。コロナの影響で一時期公共バスの運航が停止し、ルーフトップバスツアーも中止されていましたが、最近再開されました。私も友人と行ってまいりましたが、料金は大人一人で15万VND(約750円)程度で毎日午前9時から午後11時まで30分間隔で運航しています。ルーフトップの文字通り、屋根の無い2階建てのバスに乗り、ホーチミンの名所を回ってくれるツアーです。ベトナム戦争博物館の前やベンタイン市場、その他観光名所といわれるスポットを一通り巡ってくれます。ただ、その前を巡ってくれるだけであり、バスを下りて実際に観光する時間はありません。約1時間程のツアーなので少し拍子抜けしましたが、逆に「ホーチミンの全体像」を把握する、という意味ではうってつけです。コンサルティングも含めたビジネスの現場では「全体をまず把握するのが大事」と言われますが、まさしくそんな感じです。もし、そこで気になった場所があればじっくりと深掘りすればいいのだと思います。もちろん、常夏のホーチミンをバスの2階で風を感じながら走るのは、ただそれだけでもとても気持ちが良く、普段バイクやタクシーで通る道が高いところから違った景色に見えて新鮮でした。ちなみに日差しが相当厳しいので、ベトナム伝統の日傘「ノンラー」を車内で貸してくれます。恥ずかしがってこれを被らないと後々後悔します。当然私は後悔するハメになりました。

(イメージ画像)

 

バスに加えて、最近では水上バスも夜間に限り運航が再開されました。ホーチミンではすぐ近くに大きなサイゴン川が流れているのですが、この川を水上バスで移動できます。ホーチミンの中心地である1区から出発して、西洋人が多く住んでいる人気の2区にも行けるそうです。正直なところタクシーでも問題無い距離なのですが、渋滞・騒音・排気ガスを避け、あえて川を渡るというのも風流ですし、のんびり川に揺られながら時の流れを感じたくなったら是非チャレンジしてみたいと思っています。ちなみに料金は片道1万5000VND(約75円)とタクシーに比べても非常に低価格です。こういった新しいアクティビティも今後復活していくと思われます。

読んでいただいているうちに、出かけたくなられた方もいらっしゃるかもしれません。落ち着いたらぜひまっさきにベトナムにお越しください。アフターコロナのビジネス展開をご支援させていただきます。

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