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ホーチミンの2021年の観光収入、前年比▲48%
全世界の観光業がコロナ禍で大きなダメージをおっているが、ベトナムにおいても例外ではない。ホーチミン市観光局によると、2021年の外国人観光客はなんと0人、国内観光客数も前年比▲41.12%の935万人と年間計画の62.3%、観光収入にいたっては前年比▲47.65%の44兆2470億VND(約2200億円)で年間計画の70%だったと報道されている。
決してよい数字とはいえないが、ロックダウン後のホーチミンは、感染者数を上手く抑え込み、現在はほぼコロナ前の生活に戻ったことで、ホーチミンへの旅行需要増加につながったと推測できる。
さて、2022年であるが、国内観光客数の予測として、同局は以下のような楽観的・悲観的な2つのシナリオを発表している。
①新型コロナウイルス感染症が効果的に制御され、観光活動が再開されることを想定した楽観的なシナリオ:国内観光客数は前年比2.67倍の2500万人、観光収入は97兆7000億VND(約4900億円)となる見通し。
②新型コロナの影響が長引くことを想定した悲観的なシナリオ:国内観光客数は前年比+92.5%増の1800万人、観光収入は67兆6000億VND(約3400億円)を見込む。
いずれにしても、最悪だった2021年に比べ回復すると想定しており、期待が感じられる。
また、外国人観光客については誘致目標が350万人に設定されているが、ファム・ビン・ミン第一副首相は、現在5つの省・市で展開している海外からの観光客受け入れ再開試行事業の対象に、ホーチミン市も追加することを認めており、政府が承認した同事業の工程表では2022年4~6月以降において、規模や範囲を制限することなく、海外からの観光客に対するすべての観光活動と観光サービスを再開すると公表している。
ベトナムはコロナ禍がはじまった2020年においても実質経済成長率を2.9%とASEANで唯一プラス成長させた(2021年は未発表)が、それでも例年に比べ大きく数字を落としている。コロナ前の経済成長率に一刻も早く戻すためにも国内・海外を問わず観光業の復活が求められている。
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