8tips世界を駆ける経営
- 2019.11.08
- 世界を駆ける経営
担当者が知っておくべき!労務ポイント⑥【中国】
日系企業が中国でビジネスを行う際の、労務上の主な留意点を全6回の連載にて解説いたします。
【第6回 最終回】
今回はQ&A形式で、中国で多くの日系企業が直面している労働問題について記載する。
Q:パートタイム従業員の雇用した場合、どのようなリスクが生じますか。
A:
・パートタイム従業員を雇用した場合(中国語:非全日制用工)には、勤務形態のよっては「全日制雇用」と認定されるリスク、また機密情報の漏洩リスクなどが生じます。
・「全日制雇用」と認定されると、通常の従業員と同様に、時間外労働手当の精算や年次有給休暇の保障及び社会保険料の納付等を請求される可能性があります。
・パートタイム従業員は、同時に複数の勤務先に雇用関係を成立させることができます。よって、同業他社への就業により機密情報の漏洩するリスクがあります。
Q:中国で労働紛争が生じた場合の解決手段について説明してください。
A:労働紛争が生じた場合、労使間の直接的または労働組合等を介しての和解合意、調停機構による調停、労働紛争仲裁委員会による仲裁、または人民法院による訴訟により、労働紛争を解決することができます。
労働紛争の解決手段とその手順は上記の図のとおりになります。
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